お知らせ

ハワイ州第一巡回裁判所刑事裁 「無罪」判決(2019年1月23日)

ご報告

2019年3月7日

2018年3月6日、私は、未成年暴行容疑でホノルル市郡警察に逮捕されました。当初、裁判所からは殺人を犯した罪人よりも高額な60万ドル(約6500万円) の保釈金を要求され、ハワイで最も凶悪な容疑者が収容される拘置所で45日間身柄を拘束されていました。その後の裁判で、保釈金が0円になり、2018年4月19日に保釈されました。同容疑に関しての裁判は続きましたが、少年の供述のみを信じた警察が捜査を全くせず、証拠やDNA 鑑定、目撃者、逮捕状もなく不当逮捕に至ったこと、さらに検察の度重なるミスなどが裁判長により指摘されました。そして、2018年12月、少年が法廷での証言を拒否したこともあり、2019年1月23日、検察側の「裁判の取り消し要求」により、裁判が終了し、私の「無罪」が認められました事をご報告させていただきます。

私が営んでいた寮に住んでいた少年の虚偽の通報により、私の人生は逮捕された日から180度変わってしまいました。逮捕されたことにより、それまでの仕事も続けることが出来なくなり、裁判も取り消しになったため、真実を語る機会も与えられませんでした。 母国を離れ、異国の地でこのような経験をするのは想像以上に苦しく、言葉の壁、焦り、悔しさ、不安で毎日涙が止まりませんでした。

2013年~2018年まで、ハワイに来る日本人留学生のケアサポートをしていました。留学生たちの中には、 日本の学校での経験の中で思春期・反抗期特有の問題や悩みを抱えていたり、ホームシックを感じる学生、思うようにいかない留学生活への苛立ちや焦り、人間関係のトラブルを抱える学生もたくさんいました。時には友人や周囲の人、そして私に対しての暴言や物にあたるといった態度に発展してしまうこともありました。

本来、未成年の学生ケアは親御様と一枚岩となって協力しなくては進みません。しかし、中には家族関係が良くない学生、「モンスターペアレント」に該当する親御様もいました。一部の親御様は学生たちの言葉だけを信じ、私のことを悪者扱いするようになっていくケースもありました。

当事者の学生は、当時怪我はしていましたが、一切寝たきりではなく、他の学生たちと食事や買い物、サーフィンなどのスポーツをして過ごしていました。日本にいる親御様には、学生たちの日常の様子をお知らせしていましたが、病気や怪我をした学生については病院の診断書や処方箋を送り、特に細かく報告し、親御様の指示や判断、学生の外出許可を得ていました。

学生たちには常日頃、人を傷つける暴言や暴力はやめること、人を陥れる悪意のある嘘はやめること、相手の気持ちをよく考えて行動するように伝えていました。当事者の学生も180センチ以上の長身でしたが、身長153 センチの小さな体の私が、育ち盛りの体格の良い学生たちの日々の言動や心のケアをするのは想像以上に根気と忍耐が必要でしたが、何より彼らの人生や将来のことを思い、逃げずに向き合ってきました。

当事者の学生がついた嘘に気づかない周りの大人たち、そして学生の嘘を信じた警察や検察に深く失望しました。学生の嘘と周りの大人たちの言葉だけを信じ込み逮捕に至った警察の無責任な対応、学生の素行や動画・写真記録、医師の診断書、他の学生たちや周囲への聴取さえしなかった検察の杜撰な捜査、学生や他人のことを考えずに行動に移した、周りの大人たちの軽率な言動に憤りを覚えました。学生の嘘によって私にかけられた罪は、合計104年の懲役ともなる重大なものでした。その重大な罪に対して、公明正大であるはずの警察や検察、学生のことを一番に理解しているはずの周りの大人たちの認識のなさに絶念しました。

また、今回の事件により、真実を知らない人たちからの多くの嫌がらせや誹謗中傷、不公平なメディアの報道に深く傷つきました。そして何より、その学生の嘘に気づくことが出来ないばかりか、擁護する大人たちに囲まれて育つその学生の将来を心配しました。

子供でも大人でも悪意のある嘘は罪です。法で裁かれることがなくても、他人を傷つけ、他人の人生を台無しにしたのなら罪だと思います。裁判は検察側に取り消され、私は最後まで真実を語る場所がありませんでした。そして無罪が認められてもなお、この経験は私の一生の傷として残り、癒されることなく、時間だけが過ぎています。今後、真実を語る場所や機会があるなら、全てを話したいと思っています。

私の裁判に最後に正義があったように、私はこれからも正義を信じ、信念を持って学生サポートの仕事を続けていきます。

私は、この事件により、仕事だけでなく、多くのものを失い、苦悩と絶望の日々を過ごしました。今、こうして生きているのは、変わらずに私を信じ、傍にいてくれている家族、友人、支援してくれた学生たちと親御様のおかげです。ここで改めて感謝の念を伝えたいと思います。

以上

Hapuna Inc.

清水里香

 

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